信大農学部が初の緑化環境フェス

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寄せ植え作品をデモンストレーションで制作するケイ山田さん(右)ら

信州大学農学部(米倉真一学部長)は16日、初のイベント「緑化環境フェスティバル~イングリッシュガーデンは地球を救う」を南箕輪村の同学部で開いた。茅野市の蓼科高原バラクライングリッシュガーデンとの共催。地域住民ら約50人が参加し、さまざまな草花を一つの鉢に植える「寄せ植え」づくりを楽しんだほか、講演会で自然との共生や園芸がもたらす癒やしなどについて理解を深めた。

農学部は創立80周年を2年後に控え、キャンパスの環境整備や学内緑化を進めていて、イベントもその一環。地域に開かれた大学を目指しており、脱炭素やSDGsなど環境について考えてもらうきっかけになれば―と住民に参加を呼び掛けて開いた。

野外で行った寄せ植え教室では、同ガーデンオーナーで英国園芸研究家のケイ山田さんと同ガーデンヘッドガーデナーのフィッシャー・アンドリューさんが、キャンパス内に設置予定の寄せ植えをデモンストレーションで制作。

高さ約80センチと約40センチの2種類の素焼きの鉢を使い、ガクアジサイやカクトラノオ、シュウメイギク、ユーパトリウムなど、用意した季節の草花をバランスよく配置していった。「アイビーのつるを外に垂らせば、鉢の縁をやわらかく見せられます」といった山田さんの具体的なアドバイスに、うなずきながらメモを取る参加者の姿も。さらに指導の要点を思い返しながら、7種の花苗を使って参加者それぞれの寄せ植えも作った。

講演会では同学部・伊原正喜准教授が「もののけ姫の世界と環境問題」、同・阿久津雅子准教授が「癒しをもたらす生活の中の園芸」と題して講演。同ガーデンの山田裕人代表も「英国園芸は地球を救う」をテーマに話した。

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