ニホンリスの会が写真展・活動報告展 茅野

写真愛好家の会員が撮影したかわいいリスたちが並ぶ会場
茅野市運動公園に生息するニホンリスが自力ですみ続け、その生態を観察できる自然環境を維持することを目的に活動する「茅野市ニホンリスの会」(橘田利幸会長)の第6回写真展・活動報告展は、市中央公民館ロビーで開いている。四季折々の風景に溶け込む森のアイドルの愛らしい姿60点と、同会の活動状況や会報「リス便り」などが並ぶ。25日まで。
同会はリスの撮影や保護活動を行う市民有志で2017年に発足。会員は市内外の35人。市に提言をしつつ、餌のオニグルミなどの苗木の植栽や生息調査、看板設置、学習支援を行う。昨年11月の調査では19匹を確認。生まれたのは20匹だが、寿命や天敵、事故もあり、10年以上、20匹前後で推移している。
写真展には9人が出品。公園に通うのが日課の会員も多く、撮影ポイントやタイミングは熟知。満開の桜や紅葉の中で木の実やキノコを食べたり、雪上を駆け抜けたり、生まれて間もない子リスが母親に甘えたりする瞬間を捉えた力作が並ぶ。
初出品の高山博好さん(60)=愛知県=は趣味の八ケ岳登山の帰りに公園のリスも撮るようになったといい「リスが撮れる公園は全国でも珍しい。今後も両方楽しみに通います」と話していた。
橘田会長は「リスで癒やされたり、餌を与えて保護したりするだけではない、会の活動も知ってもらいたい」と多くの来場を呼び掛けている。