古今亭雛菊さん児童に落語体験 諏訪の伊久美

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子どもたちを前に、落語のしぐさを表現する古今亭雛菊さん

諏訪市大手の多目的文化施設「クリロンワークショップ伊久美」は17日、同市出身の落語家、古今亭雛菊さん(29)から 学ぶ「こども落語体験」を同施設で開いた。長野日報社との共催事業。諏訪地方の 小学生らがプロからしぐさや話し方などを習い、日本の伝統芸能に触れた。

雛菊さんは扇子や手拭いを使い、手紙を書いたり、音を立てて麺を吸い込んだりするしぐさを表現。演目「初天神」の手本もあり、親子のユーモアあふれる会話を軽妙な語り口で伝えた。

子どもたちは一人ずつ高座に上がり、一席を披露。目線の上げ下げで父親と子どもを演じ分けながら、団子の蜜をすする動きを表した。茅野市宮川小6年の児童(11)は「難しいイメージがあったけれど、分かりやすくて面白かった。役の演じ分けがすごい」と話した。

幼少期に諏訪市で過ごした雛菊さんは「子どもの頃に私自身、落語に触れる機会が持てなかった」と振り返り、「みんなに楽しく知ってもらえたら」と願っていた。

雛菊さんは1994年生まれ。2007年に諏訪市城南小学校を卒業し、17年に古今亭菊之丞に入門。22年に二ツ目に昇進し、雛菊に改名した。

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