歩いて楽しいまちへ 上諏訪駅周辺で社会実験

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諏訪市の社会実験で歩行者天国になった末広通り。親子を中心に幅広い世代が来場して通りを歩き、遊びや体験、食事などを楽しんだ

諏訪市のJR上諏訪駅周辺で18日、つながりをキーワードにした複合イベント「諏訪圏フォーラム」(諏訪圏青年会議所主催)があった。駅前交流テラスすわっチャオ、柳並公園、末広・小和田エリアを軸に講演や音楽ライブ、交流イベントを実施。市の社会実験で歩行者天国にした末広通り(140メートル)には人工芝やテーブル、いすを配して遊びやくつろぎの場を創出。身近な公共空間の道路を、歩いて楽しく居心地のいい空間とし、親子連れを中心に幅広い世代を街中に集めた。

社会実験は、市が3月に策定した「上諏訪駅周辺まちなか未来ビジョン」に基づく取り組み。人工芝を敷いた遊びのスペースには鉄道玩具や大型積み木を用意し、近くの路面ではチョークでの落書きが楽しめるようにした。

共同浴場の文化にちなんだ温泉グッズ作りをはじめ、通りや駐車場に多数の体験ブースを開設。飲食店や商店、通りに並んだキッチンカーを巡って食べ歩きを楽しむ人、大型クッションに体を沈めて絵本の読み聞かせを楽しむ親子の姿も見られた。

会場では来場者への聞き取り調査を実施。パネルにシールを貼って回答してもらうアンケートでは、道路空間に遊びやくつろぎの場を創出したことに対して高い評価を得られた。同市諏訪1の五味詩織さんは長男の悠登君(3)と訪れ、「遊ぶ場所が多く、こうした場があればまた来たいと思いました。上諏訪小学校のブースで、少し上のお兄さんやお姉さんと触れ合えたことも良かったです」と満足そうだった。市は後日、エリア内の店舗や出店者にも聞き取り調査を行う。

フォーラムのテーマは「繋げていこう」。地域のあらゆる人と人、人と場所がつながることを目指した。すわっチャオでは「夜回り先生」で知られる水谷修さんがテーマに沿って基調講演を行い、柳並公園では諏訪出身バンド「あるくとーーふ」などのライブを繰り広げた。

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