傘でプラネタリウム作り 赤穂小4年生

傘を使ったミニプラネタリウム作りで野口輝雄さんから星座の位置を学ぶ児童=赤穂小学校
駒ケ根市赤穂小学校の4年生94人は19日、理科の授業で半透明の傘に星座を描いて天体観測に使う「ミニプラネタリウム」作りを行った。児童は元教員でアマチュア天文家の野口輝雄さん(72)=伊那市=に作り方を教わりながら星座の形や名前を覚えた。
野口さんが約15年前に考案した季節ごとの代表的な星座が学べる「傘星図」を使い、要望のあった学校で実施する出前授業。児童たちは傘星図を元に、実際のビニール傘へ、星の明るさを示す等級ごとに色分けした星座をペンで描き込んだ。
傘は、夜空に向けて開くと知りたい星座名がひと目で分かるという。普段、自宅の望遠鏡で天体観察をするという児童(9)は「実際に傘を開いて天体と見比べてみたい」と望んだ。野口さんは「星図を描くこと自体が星の学びにつながる」とし、「これを機会に未知なる星や天文現象に関心を持ってくれたらうれしい」と期待した。