”ほおずき”点灯ご城下風情 23日高遠燈籠祭

赤いちょうちんが連なる高遠町のご城下通り。19日は練習で地元住民がおはやしを演奏しながら練り歩いた
伊那市高遠町のご城下通りなどに19日夜、ほおずき提灯(ちょうちん)が飾り出された。鉾持神社(高遠町西高遠)の秋の例大祭に合わせて23日に開く「高遠燈籠祭」の名物。辺りが暗くなると明かりがともり、稲穂に見立てた赤い提灯が城下町の風情を引き立てる。同祭では子どもたちや地元団体による町内練り歩きが4年ぶりに復活する。
市商工会や市観光協会、同神社が主催する燈籠祭。新型コロナの影響で規模を縮小していたが、今年は23日に「子供みこし」の練り歩き、高遠小学校3~6年で編成する「高遠ばやし伝承クラブ」や、町内の団体による高遠ばやしの演奏の巡行がある。
前日の22日夜には各団体が独自に行うおはやしの練り歩きもある。霜町お囃子(はやし)連は19日夜、本番に向けてご城下通りを練りながら練習。提灯の下、勇壮な音色を響かせた。春日裕さん(64)は「提灯があると雰囲気が出る。4年ぶりになるが魂を込めて演奏したい」と意気込む。
関連イベントの建福寺の「秋の石仏ライトアップ」(市観光協会主催)は22日午後6時に点灯式があり、23日は午後5時から。小学生らが作った経木の灯籠も飾る。ほおずき提灯は24日まで。夕方から午後10時ごろまでともす。