諏訪のエアロビサークル「ピーチ」15周年

楽しみながらの運動を指導する宮坂さん
エアロビクスで楽しみながら健康づくりをする諏訪市内の有志サークル「ピーチ」が活動を始めて今年で15周年を迎えた。指導者で代表の宮坂由美子さん(73)は現役眼科医。健康づくりへの追求が高じてエアロビクスインストラクターの資格を取得し、「地域の人たちの健康に少しでも役立てば」と活動を始めた。メンバーは諏訪地方の30代~70代まで約20人いて、「毎日の足の運びが違う」と効果を実感し、それぞれ子育てや介護、病など人生の変化を経ながら運動習慣を続けている。
宮坂さん自身がかつて「知らぬ間に高血圧、高脂血症、骨粗しょう症が進んでいた」がエアロビを続けるうちに改善し、有効性に共感した。「個々の体力に合わせて運動強度が変えられる。音楽に合わせて体を動かすだけで健康になれるのが魅力」という。
諏訪中学校体育館を主な活動場所に外部のプロ講師も交えて毎月6、7回開き、昼食会を兼ねた健康講話会も織り交ぜている。エアロビのスタートは午後8時からで、家事を終えてから集まれる時間帯の配慮も長続きしている理由の一つという。
宮坂さんは「”医者の不養生”の教訓を皆に生かしてもらえたら」と普及を続け、67歳の時にはがんを患って肺の一部を切除する大病を経験したが4カ月ほどで指導に復帰した。「血流が良くなり、回復を助けている」とはつらつぶりも変わらず、メンバーの一層の励みになっている。
「運動の努力は貯金ができないから継続が必要。ただし努力は楽しくがモットー」と宮坂さん。メンバーは「仲間がいるから続けられる」「心も体も健康が維持できていると」とこれまでの活動を振り返り、「仲間の輪を広げられたら」と話している。
問い合わせは上諏訪眼科クリニック(電話0266・58・8851)へ。