建設進む永明小中学校 児童が施工体験

腰壁の杉板に木目を引き立てる塗料を塗る児童
来年度からの利用開始に向けて建設工事が進む茅野市永明小中学校で20日、永明中の通学区内にある永明、米沢両小学校の児童が新校舎内の教室や通路の杉板の壁に木目を引き立てる塗料を塗った。南棟2階の施工現場を訪れ、工事にかかわることで新しい学校への愛着を高めようと企画。児童たちが気持ちを込めて作業に励んだ。
杉板は大人の腰の高さより下に位置する壁面「腰壁」に使われている。同日は永明小3、4年生と米沢小3年生の計約200人が時間を分けて作業した。やすりで表面を滑らかにし、塗料が染み込んだはけを壁面に沿って上下にゆっくり動かし、むらが出ないように気を配っていた。自分たちだけでなく後輩たちも使い続ける校舎だという説明を受け「それならきれいに仕上げないといけないね」という声を上げる児童もいた。
作業を終えた永明小3年の児童の一人(9)は「来年、自分たちが通う学校でもあるので丁寧に塗った。新しい校舎に通う来年が楽しみになった」と話していた。
新校舎の施工にかかわる体験会は塗装体験のほかにもモザイクタイル作り、土壁作りなどが予定されており、永明中を含めた児童、生徒が参加する。