原村で23日古楽コンサート ムジカ・ロゼッタ

古楽器「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」を演奏する出演者。23日のコンサートに向けて練習を重ねている=原村
原村を拠点に16~18世紀のヨーロッパ音楽を発信している音楽企画の「ムジカ・ロゼッタ」は23日、古楽コンサート「バッハが弾いた? 幻のチェロを追って」を同村の八ケ岳中央高原キリスト教会で開く。肩掛けチェロと呼ばれ、幻の楽器とも言われる古楽器「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」に焦点を当て、バッハの楽曲など計8曲を演奏予定。スパッラの独特な音色に浸りながら、楽器製作者の話も聞ける。
スパッラはサイズは小さめの低音楽器。チェロと同じ音域だが、少し明るめの音を出すのが特徴。弦が4本のチェロとは異なり、5本ある。ひもを肩に回し掛けて、バイオリンに近い形で横に構えて弾く。
バッハの有名な楽曲にはスパッラを使ったと考えられるパートがあるといい、当日はバッハの無伴奏チェロ組曲やアリア「我が身に平和を」などから演奏するほか、ガブリエッリの「二台のチェロのためのカノン」なども披露する。
出演者は4人。天野寿彦さん=埼玉県=と丹沢広樹さん=神奈川県=がスパッラなどを演奏し、杉本周介さん=原村=がオルガン、原謡子さん=同村=が歌を担当する。
今回の演奏で使うスパッラの製作者の話も聞ける。杉本さんは「昔の音楽が本当はどうだったのか。一緒に考えながら聞いて、生き生きとしたものを感じてもらえたら」などと呼び掛けている。
午後2時開演。前売り一般3500円、学生1500円、小中高生無料、当日4000円。予約はムジカ・ロゼッタ(電話070・4430・0666)へ。