不用品譲り合い 伊那北高の中川さんイベント

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モノを譲り合うオカネイラズのブースを企画し、PRする伊那北高校の中川花音さん

伊那北高校(伊那市)の中川花音さんが、使わなくなった”モノ”を持ち寄り、欲しい人たちが自由に持ち帰るためのブースを、24日と10月29日に同市荒井のセントラルパークで開かれるイベント会場に設ける。「オカネイラズ」と銘打ち、金銭のやりとりは不要。循環型社会の実現を目指す取り組みで、中川さんは「不用になったモノが誰かの役に立つかも」と参加を呼び掛ける。

ブースを設けるのは、地場産野菜の販売や食事などを提供する「いなまち朝マルシェ」の一角。動物や食品、危険物を除き「基本的に何でも持ち込みOK」だ。その場に陳列して品定めしてもらい、持ち帰ってもらう。

中川村片桐に、オカネイラズに取り組む店舗がある。「使わなくなったモノや、着られなくなった服を誰かに使ってもらえる。見返りを求めない譲る行為には思いやりの心を感じる」。そう着目した中川さんは、同校普通科2年生が個々に取り組んでいるという探究学習のテーマに選んだ。

オカネイラズは、インターネット交流サイトを活用した譲り合いとしても定着しているという。中川さんは、同村の店舗や交流サイトを参考に24日から試行的にブースを設けることに。譲る人と持ち帰る人との交流も生まれればと期待し、同校が学習活動として力を入れるSDGs(持続可能な開発目標)にも通ずる「ギフトエコノミーな活動です」とPRしている。

開設は24日午前9時~正午、10月29日午前10時~午後2時。ともに1日限りで、終了時間に残ったモノは出品者に持ち帰ってもらう。

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