クリップで原村PR 村とツルハラスプリング

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完成したペーパークリップを見せる篠原社長ら=原村判之木のツルハラスプリング

原村とばね加工を手掛ける「ツルハラスプリング」(同村判之木)は、八ケ岳など同村ならではのデザインを取り入れたオリジナルのペーパークリップを共同製作した。村内のものづくり企業と観光の魅力を組み合わせてPRしようと初めて企画。村に視察に訪れた企業や都市圏の商談相手などに配布する。

村内には高い技術力を持つ中小の製造業者が多いが、なかなかうまく発信できていな現状を受け、もっと知ってもらいたいと製作した。村商工観光課職員が、昨年の諏訪圏工業メッセで同社の製品を見たことから企画を持ち掛け、篠原勝美社長(55)は快く引き受けた。

八ケ岳、花、トマト、星、モミの木の形をした5種類を作った

クリップのデザインは色とりどりの5種類。八ケ岳のほか、村特産の高原野菜「トマト」、村花の「レンゲツツジ」、村自慢の澄んだ星空から「流れ星」、施設の名前にもなっている「モミの木」。村地域おこし協力隊の村澤有美さん(35)を中心に村職員がデザインを考え、同社の堀内大人さん(36)が試作を繰り返し、3カ月ほど改良を重ねて完成させた。

堀内さんは「デザインを基に手書きで図案を書いて、どう加工するか悩みながら試作した。難しかったが、形にできて良かった」と手応え。篠原社長は「後継者不足など厳しい環境にあるが、若い人にもものづくりの楽しさが伝わり、加工技術に興味を持ってもらうきっかけになれば」と期待し、今回の共同製作を機に今後も自社製品の開発に意欲を見せていた。

クリップは5種類入りで1000袋分作った。色なしに限るが、希望者には諏訪信用金庫原支店で無料配布している。

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