自分の「竹ぼら」完成 とよだっ子未来探検隊

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のこぎりで竹を切る豊田小の児童

諏訪市豊田小学校の地域総合クラブ「とよだっ子未来探検隊」は23日、ほら貝のような音を奏でる竹製の演奏器具「竹ぼら」を作った。約30人の児童が、有賀城跡保存会(宮下信市会長)や保護者らのサポートを受けながら、工具で竹を加工。自分だけの楽器を完成させた。10月1日に予定する「有賀城址しのぶ会」で、のろし上げの際に、ほら貝と共に演奏。同城址主郭跡で祀る秋葉大権現に奉納する予定。

子どもたちは竹を節ごとにのこぎりで切断。吹き口となる穴を、大人にドリルで開けてもらってから、やすりとサンドペーパーを使って、表面を滑らかにした。

うまく音を出すこつは唇を震わせて、竹に共鳴させることだという。児童たちは、お手製の楽器に興味津々。初めてながらも、器用に吹きこなす子も多く、会場には戦国時代をほうふつとさせる力強い音色が響いた。節によって長さが異なるため、出せる音階は楽器それぞれという。

参加した児童の一人(10)は「最初は音を出すのが難しかったけれど、だんだん慣れてきた」と笑顔を見せた。

宮下会長は「(子どもたちには)しのぶ会を共に盛り上げる中で、城址の歴史や造りについて知ってもらえれば」と話した。

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