浸水被害を想定 諏訪市小川区が夜間災害訓練

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夜間の武井田川でボートを操る参加者たち。右奥がバルーン型投光器=22日午後8時20分、諏訪市豊田

諏訪市小川区は22日夜、今年度購入したバルーン型投光器を使った夜間災害訓練を武井田川で行った。日没後の浸水被害を想定し、投光器で照らした川面に防災用ゴムボートを浮かべて操り、今年度まで3カ年計画で配備した防災資機材の効果を確かめた。

同区は鴨池川と武井田川、高田川の最下流に位置し、ハザードマップで浸水や液状化の危険が指摘されている。区は3カ年計画で県地域発元気づくり支援金を活用し、一昨年はライフジャケット70着、昨年は6人乗り防災用ゴムボート3隻を購入した。

今年度は、事業費約60万円で発電機付きのバルーン型投光器を導入。財源のうち43万1000円に県の支援金を充てた。訓練には区役員や組長、各種団体代表、消防団員ら区民約70人が参加。小川公会堂で市職員から災害時の要援護者支援を学んだ後、武井田川左岸で投光器を点灯し、右岸からゴムボートを進水させた。参加者はライフジャケットを着け、明かりを頼りにオールをこいでボートを操っていた。

小川区の世帯数は約950世帯。林吉浩区長(52)は「広い範囲を照らすことができる投光器の効果を確認できた。今後も災害に備えて訓練を続けていきたい。隣近所の連携などソフト面の備えも大切。訓練を通じて充実していけたら」と話していた。

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