歴史ある梶原塚、後世に 報恩記念碑お披露目

LINEで送る
Pocket

報恩記念碑「梶原塚」の整備事業が完了し、喜び合う菅野町の関係者

下諏訪町菅野町(山口圭二町内会長)の菅野会館維持検討委員会が進めてきた報恩記念碑「梶原塚」の整備事業が完了し、お披露目の式典が24日、菅野会館で開かれた。町内会の住民約40人が出席し、事業完了を喜び合い、歴史ある梶原塚を後世に伝えていく思いを新たにした。

梶原塚は、平安時代後期の諏訪大社下社の神官・武士である金刺盛澄が、鎌倉幕府の御家人・梶原景時に命を救われた恩義に報いようと築いた。明治になり、菅野町の住民が同町の四王のガード近くに塚を建て、移転を経て現在に至る。

昨年のNHK大河ドラマに景時が登場したことで、梶原塚を訪れる歴史好きや観光客が増えたという。これを機に塚を修復し、塚の持つ報恩の意味をしっかりと後世に伝えていこうと事業化を決めた。標柱やのぼり旗、案内チラシも刷新した。今年度の町の補助金「地域の活力創生チャレンジ支援金」に採択された。

例年開く例祭「梶原祭」に合わせて、完成披露を行った。神事の後、記念撮影も行った。会館での祝賀会で山口町内会長は「今後も塚を大事にし、永久に伝統を引き継いで後世に残してほしい」と感謝。検討委員会の中島寛次委員長は「人に対する感謝の気持ち、思いやりの気持ちが梶原塚の中心の考え方。何百年先まで塚の言い伝えを守り、菅野町の誇りにしていきたい」と述べた。

おすすめ情報

PAGE TOP