タグラグビーの魅力に触れる 長野日報交流会

4年ぶりに開かれた長野日報タグラグビー交流会
第12回長野日報タグラグビー交流会(岡谷市ラグビーフットボール協会主催、長野日報社など後援)は24日、岡谷市の岡谷工業高校第2グラウンドで開いた。諏訪地域を中心に上田市や安曇野市などから子どもや保護者約100人が参加。タックルの代わりに腰の両側に付けたタグを取り合うタグラグビーを元日本代表テクニカルコーチの村田祐造さんの指導で体験し、魅力に触れた。
激しい接触(タックル)がなく誰でも気軽に楽しめるタグラグビーの体験を通じ、ラグビー人口の拡大につなげる狙い。毎年開催していたが、新型コロナウイルスの影響で4年ぶりとなった。
交流会では、岡工ラグビー部員16人も交え、8グループに分かれて同じ色の「タグ」を腰に付けて対戦。通常のラグビーの約半分の7人制で行った。試合前のグループ分けでは、村田さんがラグビー精神の「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」の重要性を説明。相手を思いやる心の大切さも説いた。
子どもたちは特別ルールで全力疾走できない高校生や大人たちを尻目に、次々とトライを重ねていた。茅野市湖東の児童(11)は「いつものラグビーとはルールが違うので戸惑ったが、怖くなくて楽しかった。これからもラグビーを続けたい」と笑顔を見せていた。
岡谷市ラグビーフットボール協会の有賀守会長(69)=下諏訪町=は「ラグビーのワールドカップ・フランス大会も開かれており、ラグビーの競技人口がもっと増えれば。子どもたちにはラグビーを通して、他者を思いやる心を育ててほしい」と話していた。