2023年9月26日付

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最近、小中学生の絵画作品や統計グラフコンクールなどの審査員を務めさせてもらった。その中で新聞について改めて考えさせられた▼県統計グラフコンクールの2次審査。小学校高学年の部「メディア大調査」。「ニュースを何から知るか」に記載されていたのは「テレビ」「スマートホン」「タブレット端末」「パソコン」の4項目のみ。「新聞」はなかった▼今の子どもたちは、幼少期からスマホやパソコンを使い情報を入手することが日常生活の一部になっている。新聞とテレビしかなかった昭和世代と違うのは言うまでもない。その中で、中学生の作品「あなたはニュースを見ていますか?」には、「新聞」の項目があり、新聞制作に携わる身として一安心した▼日本新聞協会主催の「いっしょに読もう!新聞コンクール」の県審査。中高校生たちが気になる記事を選び、考えたことを記載。その後家族や友人の意見を聞き、意見や提言をまとめる。政治や社会、国際情勢、経済など多種多彩。記事に対し、自らの気持ちを記した文章が印象に残った▼ネット全盛時代だが、NIE(教育に新聞を)を実践する教諭は、ネットの「検索」は「数珠つなぎで新しい知識を構築することはできても、それまで関心のなかった新しい物事を知って、調べるという経験は生まれにくい」と指摘している。新聞には幅広い分野の知識の深める力があると思いたい。

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