辰野のウォーターパーク跡地利用 検討委初会合

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辰野町の荒神山公園内にある旧ウォーターパーク跡地の利活用を考える「ウォーターパーク跡地等検討委員会」の初会合が25日、町役場で開かれた。町内のスポーツ、社会教育、学校、議会、観光など幅広い分野の団体代表者や一般公募の14人に委員を委嘱。町民にとってより有益な跡地利用の方向性についての検討が始まった。

ウォーターパークは1991年に着工し、約2万3500平方メートルの敷地に約2億7300万円をかけた施設が92年に完成。96年には隣接地に日帰り温泉施設「湯にいくセンター」も完成した。

長年町民に愛されたが、利用者の減少などにより赤字が続き、2004年に休止、06年に閉園した。現在、旧管理棟はスポーツ施設「たつの未来館アラパ」として、プール部分はサバイバルゲームフィールドとして、それぞれ活用されている。

初会合では、委員の互選で委員長にスポーツ推進委員の平泉規さんを選出。議事では荒神山公園基本計画や過去に実施した跡地利用に関するアンケート調査結果などの説明を受け、公園全体の現況や都市公園法で整備可能な施設について把握した。

検討委は月1回のペースで開き、跡地活用の方向性を検討。並行して町は、民間事業者から広く活用法に関する意見、提案を求めるサウンディング型市場調査を行う。

その後、検討委から出された方向性を基にした整備計画案をコンサルタントに委託して策定。パブリックコメント(意見募集)を経て、来年12月ごろをめどに整備計画をまとめる考えだ。

武居保男町長は「町の人口や財政の動向などを踏まえ、後世にわたるまであって良かったと言われるような有効利用を考えてほしい」と語った。

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