伊那市創造館 昭和の伊那まち懐かしむ企画展

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昭和の街並みを再現した模型などが並ぶ伊那市創造館の企画展「伊那まち・1966」

伊那市創造館は、第30回企画展「伊那まち・1966」を同館で開いている。昭和時代を軸に置いて”伊那まち”の街並みを模型で再現したり、当時の国鉄飯田線の各駅を写したりした写真などを展示。現在の伊那の街並みと比べながら昔懐かしい風景が楽しめる。12月25日まで。

会場では、かつて通り町に2基設置され、伊那まちのシンボルとして親しまれていた王冠ネオンアーチが使われていた様子をコンピューターグラフィクス(CG)で再現した映像を上映。また、通り町商店街などの模型を制作している小平和夫さん=同市荒井=が手掛けた模型作品を飾った。昭和から令和にかけての店舗が並び、戦前の入舟や看板建築が立ち並ぶ通り町など昭和のレトロな雰囲気が漂う街並みも見られる。

看板建築は関東大震災(1923年)以降、耐火性を高めるために銅板やモルタルなどを壁面に貼り付けた木造建築で、通り町では、49(昭和24)年に24戸が全焼、13戸が半焼した「通り町大火」を機に多くの看板建築が造られた。地元の酒店「さかや正藤(まさとう)」の旧店舗で使われていた銅板細工の戸袋も展示している。

昭和30年代から40年代にかけて国鉄飯田線の辰野から高遠原までの各駅を撮影した写真も。現在の様子と比較できるように並べている。昭和の雰囲気が残る商店街のモノクロ写真もある。

同館の捧剛太館長は「伊那町の魅力ある建物を楽しんでほしい」と多くの来場を呼び掛けている。

開館時間は午前10時~午後5時(最終入館は午後4時45分)。毎週火曜日休館。観覧無料。問い合わせは同館(電話0265・72・6220)へ。

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