岡谷市長初当選の早出さん 一夜明け喜び語る

初当選の喜びを語る早出一真さん
岡谷市長選の投開票から一夜明けた25日、初当選を果たした前市議の早出一真さん(51)=長地出早=は、同市長地権現町の後援会事務所で取材に応じた。当選の喜びをかみしめながら、「少しずつ新市長を感じられるようになってきた。責任の重さを感じる」と表情を引き締めた。
市長就任後に真っ先に取り組みたいことは「今井市政の4期16年の中身を見させてもらいたい」とし、「コストカットできるところはする」と力を込めた。また、学校給食費無償化など掲げた5本の柱と20の公約については「何をするにも財源の確保が大切。バランスも見極めながら進めていきたい」と述べた。
前市議の三つどもえとなった選挙結果を受けて、「9400という大きな票をいただいたが、私以外の候補者に1万以上の票が流れている。この4年間でその方たちに理解してもらえるような行財政運営をしていく」と抱負。53・18%にとどまった投票率については「少し低かった。若者の政治離れ、投票所に行くことができない高齢者の問題もある。課題解決に向けた取り組みが必要」と指摘した。
人口減少・少子化対策については「国も地方自治体も本腰を入れていく。それが対策につながる」と主張。「4万6000人の生命と財産を責任を持って預かる」とした。
24日の夜は、当選を祝う100件超のメッセージがSNSで届いたという。午前2時に就寝し、3時間後に起床。「短い時間だが、よく眠れた」と白い歯を見せる。「笑顔に財源は必要ない」と、まずは市役所庁舎内から笑顔を発信する。初登庁は29日。