伊那市が物産PR 「松本楼」で特別メニュー

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「信州伊那~松本楼で愉しむ秋の恵み」をPRするポスター

伊那市は、日比谷公園(東京都千代田区)にある老舗洋風レストラン「日比谷松本楼」と協働で伊那の物産をPRする「信州伊那~松本楼で愉(たの)しむ秋の恵み」を30日から同店で開く。10月15日まで地元食材を使ったメニューを提供。1日は物産展を開き、白鳥孝市長らがトップセールスを予定する。同店創業者のルーツが伊那市という縁から現在も続く両者の交流をさらに深め、地域のブランド力向上を図る。

同店は1903(明治36)年に開業。もとは同市西箕輪出身の小坂駒吉氏が日比谷松本楼につながる店を開き、その子・梅吉氏がレストランとしてオープンした。文人の夏目漱石、中国の辛亥革命で活躍した孫文など著名人も足を運んだという。

現経営者の小坂文乃社長は、市の官民共働団体「伊那市ミドリナ委員会」に加わり、市50年の森林ビジョンに協力している。また小坂社長との縁で、日比谷公園での音楽イベントに市民らが出演することもあった。今年は同店開業120周年の節目であり、市とのつながりをさらに深めようと共催イベントを企画した。

期間中、同店ではキノコやナシ、リンゴなど伊那市を中心にした地元産の食材を使ったメニューを食べることができる。食材はJA上伊那、いなまち朝マルシェ(市内で有機野菜と朝食のマルシェを展開)などが用意した。店内には市を紹介する写真、移住定住や観光のパンフレットも置く。

1日の物産展は、米など農産物、酒やピクルス、ラー油といった加工品を用意する。時間は午前11時~午後4時。白鳥市長、小坂社長、JA上伊那の西村篝組合長が直接来場者に物産品の魅力を紹介する時間もある。

市地域創造課は「市民の方々にはこれを機会に日比谷松本楼を訪ねてもらい、これまで伊那市を知らなかった方々には同店を通じて伊那市の風土を感じてほしい」と話している。

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