交流の記念CD作り 高遠高芸術コースと藝高

さまざまな楽器で一緒に曲を演奏する東京藝大音楽学部付属音楽高校と高遠高校芸術コース音楽専攻の生徒
高遠高校(伊那市)芸術コースの生徒と、演奏修学旅行で同市高遠町を訪れている東京藝術大学音楽学部付属音楽高校(東京都)の2年生は27、28の2日間、高遠高校で交流を行っている。27日は音楽高校の生徒16人が同コースの生徒と協力し、同コースの音楽・美術・書道の三つの専攻分野を生かして企画したオリジナルCD作りに取り組んだ。
音楽高校2年生は年1回、音楽科や音楽コースがある全国の高校を回り、共同演奏会を開くなどして交流をする演奏修学旅行を実施。今回初めて高遠町を訪れ、26~29日の日程でコンサートの開催や高遠高校の生徒との交流などをしている。
CD作りでは、高遠の桜にちなみJポップ曲「さくら」の1フレーズを高遠高校音楽専攻の生徒がピアノやクラシックギター、音楽高校の生徒がミュージックベルとトーンチャイムで演奏し、CDに収録。短い時間でもコミュニケーションを取りながら練習を重ね、息の合った音色を収めた。
美術専攻ではCDを入れるトートバッグをデザインし、書道専攻では書道用紙に筆で「桜」などの文字を書いてCDジャケットをデザイン。完成品は音楽高校の生徒が記念に持ち帰る。
音楽高校の生徒の一人(16)は「高遠の自然豊かな雰囲気の中、芸術を専攻しているみんなと交流できて、初めて会ったけど音楽を通じて気持ちがつながった感じがしてうれしかった」。高遠高校の生徒の一人(17)は「県外の高校と交流の機会はなかなかないので、一つのことを一緒にやれて良かった」と話した。
28日はバーベキューとキャンプファイアを通じて交流を深める。