東春近小150周年記念の歌 湯澤さん歌唱指導

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「今日の空は何色かな・・」。東春近小児童に歌唱指導をする湯澤かよこさん

今年度開校150周年を迎える伊那市東春近小学校児童と同校出身のシンガーソングライター湯澤かよこさん(37)=東京都=が昨年度から取り組んできた「150周年記念の歌」が完成し、27日、湯澤さんの歌唱指導による練習が同校で行われた。児童と湯澤さんが顔を合わせるのは歌の完成後初めて。身ぶり手ぶりを交え、表情豊かに指導する湯澤さんに、児童たちは歌う楽しさを実感しながら声を合わせた。

記念の歌は10月27日の150周年記念音楽会で披露するほか、11月11日の記念式典では湯澤さんと歌う予定で、昨年末から制作を開始した。歌詞は児童と湯澤さんが共作。児童から募集した言葉を基に作り上げた。「手をつなぎ 語り合い 希望のうた歌おうよ」「今ここに生きている ここに立っているよ がんばっているよ Hello!未来の君へ 失敗しても大丈夫 またここから始めよう」。生きる喜びや希望など前向きな気持ちを表す歌詞が平易な言葉で紡がれている。

作曲は湯澤さんが担当。「サビ」は2パターン作り、全校児童が投票で選んだ。あえて曲を付けず、手拍子でリズムを強調した箇所もある。7月末には完成。本番に向けて9月初めごろからクラスごとに練習を始めた。

この日は、湯澤さんと編曲を担当した音楽家、深瀬人寛さん(42)=同市=が来校。全校児童約290人が2学年ずつ歌唱指導を受けた。湯澤さんは歌い方を分かりやすく説明するとともに、「今日の空は何色?」「今日の給食は何?」などと歌詞のイメージを膨らませるような言葉を投げ掛け、少しずつ気持ちと歌声をまとめていった。6年の児童(12)は「みんな声も出ていたし、指導も分かりやすくて楽しかった。いい歌だなと思った」と笑顔を見せた。

湯澤さんは「サビの気合の入れ方が凄く、皆気持ちを込めて歌おうとしていて私も泣きそうになった」と感激。「この歌が子どもたちに染み込んで、自然に鼻歌に出てくるような歌になればうれしいし本望」と話していた。

同校では10月初めまでに全校児童の投票で歌の正式タイトルを決める予定。

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