「中学校橋」撤去、歩道橋に 富士見町長方針

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歩道橋新設の方針が示された中学校橋

富士見町の名取重治町長は28日、同町中心部のJR中央東線上に架かり、老朽化で早急な対応が求められている「中学校橋」について、現在の橋を撤去し、歩道橋を新設する方針を示した。2025年度までに設計、26~27年度に現在の橋の撤去と歩道橋の架設を予定している。

同橋は1960年代の建設で、長さ31.7メートル、幅3メートルの鋼橋。2015年5月、雨水の流入により床板の部材が落下。同年の法定点検で何らかの対策が必要と判定され、20年から車両通行止めにしている。今年7月から車道橋新設など6案を比較した検討委員会は、歩道橋新設に約7億1000万円が必要との試算を示している。

臨時に開いた町議会全員協議会で報告した名取町長は、「車道橋の新設は物理的にも費用的にも困難」とし、補修維持には多額の修繕費が掛かる可能性が高い。通学路としての必要性、近隣住民の利便性、災害時の通行を勘案し、「全体としての町民益を重視した」と理由を説明した。

住民への説明で撤去案が先行し、地元区から慎重な対応を求める要望書が提出された事態を問われると、「対処について、ホームページや広報などでの周知が不足していた」と述べた。

10月10日に町民向けの報告会を開く。

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