工業メッセ 初の岡谷開催、準備状況確認

準備の進捗状況などを確認した諏訪圏工業メッセ実行委員会
10月19~21日に岡谷市で開く「諏訪圏工業メッセ2023」の第3回実行委員会は28日、諏訪市のRAKO華乃井ホテルで開き、開催準備の進捗状況を確認した。諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場建屋)が閉鎖されて使えないため、展示会場を初めて岡谷市に移し、岡谷市民総合体育館(南宮3)とテクノプラザおかや(本町1)で開く。会場面積は前年に比べて6割ほど減少するが、出展企業は12.5%減にとどまり、県内企業を中心に341社が参加して得意技術をアピールする。
工業メッセは22回目。「未来志向企業の創造」をテーマに掲げる。岡谷会場の総面積は3900平方メートルとなるが、引き続き「県内最大の工業展」(実行委)という。出展企業の内訳は諏訪地域が178社、県内103社、県外34社、企画・海外など26社。来場目標は昨年の実績を踏まえて1万5000人としたが、今年は行動制限がないことから、さらに増える見通しだ。
初めての試みでは、出展企業の”強み”をまとめた特設サイト「わが社の『ひとわざ(一技)PRシート』」を10月1日に公開するほか、会場を回ってスタンプを集めると景品が当たる抽選会に参加できるスタンプラリーを行う。工場見学ツアーや家族ものづくり体験コーナー、美術館・博物館の入館特典が受けられるコラボ企画もある。
記念講演会は、20日午後6時から岡谷市幸町のカノラホールで開く。ソフトバンク専務執行役員の藤長国浩さんが「デジタル時代の成長戦略~DXがもたらす可能性」について講演する。
このほか、来年度の開催日を2024年10月17~19日とすることを確認した。
実行委員長の小林睦巳・岡谷商工会議所会頭は「今年から岡谷で開催する。旧東バル跡地の6割減となるが、いろいろな工夫をして340社、10%ほどの減で済んだ。初の岡谷開催でさらに関心を持っていただいている。素晴らしい工業メッセになるよう、もうひと頑張りお願いします」と協力を呼び掛けた。