岡谷の「パン遊舎ポノポノ」 米粉パン店に

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グルテンフリーのパン店としてリニューアルオープンする「パン遊舎pono―pono」のメニューと、店主の大澤理恵さん

岡谷市長地柴宮のパン店「パン遊舎pono―pono(ポノポノ)」が30日、グルテンフリーの米粉パン店としてリニューアルオープンする。卵や乳製品を使わないパンを製造販売してきた同店は、店主の大澤理恵さん(53)の体調不良に伴い、2月末から約7カ月間にわたって休業していた。長期休業中にグルテンフリーの米粉パン作りに取り組んだ大澤さん。試行錯誤の末、卵や乳製品に加えて小麦粉も不使用のパンを完成させた。

同店は、卵や乳製品を使わないパン店として2012年2月にオープン。11周年を迎えた2月末、大澤さんは小麦粉を使用した食品を食べると湿疹や腹痛などの症状が出るようになったという。「1カ月間くらい、おかゆしか食べられなかった」と大澤さん。それでも「パンを食べたい」という自身の欲求が強くなったこともあり「日本人の主食でもあるお米のおいしさを届けたい」と決意。以前から興味があった米粉に目を付け、6月から試作を重ねてきた。

通信販売などでグルテンフリーのパンを取り寄せ、食べ比べるなどして研究。一般的な米粉パンは小麦粉が含まれている商品が多いという。発酵時間や焼く温度を変えながら、糖分が白砂糖の半分という米あめで米本来の甘さを最大限に引き出した。添加物を一切使わず、できる限り小麦粉の食パンに近い食感に仕上げた。大澤さんは「小麦粉のパンを食べたいけれど食べられない人に食べてもらいたい。米粉のおいしさも知ってほしい」と話している。

営業は土曜日の午前11時~午後5時。食パン(1斤)はプレーンが1250円、有機黒ごまが1380円(ともに税込み)。このほか米粉ピザや米粉カレーパンなど全8種類を提供する。売り切れ次第終了。平日は食パンのみ予約制。今後、通信販売も予定している。

問い合わせは同店(電話0266・55・3810)へ。

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