ボートで地域活性化 下諏訪で「サミット」

競漕施設がある全国27市町村の関係者らが集まったボートサミットinしもすわ
全国ボート場所在市町村協議会は29日、第36回首長会議(ボートサミットinしもすわ)を諏訪市の旅館「浜の湯」で開いた。全国27市町村の首長をはじめとした関係者やボート競技関係者ら60人余が出席。事業報告や競漕施設を持つ自治体が抱える課題についての取り組み事例紹介・意見交換会などを行い、ボートを活用した地域活性化に向けて情報を共有した。
競漕施設がある全国31市町村でつくる同協議会が、互いに地域振興や共通課題の解決に協調して取り組むことを目的に、毎年開催地を持ち回りで開いている。これまでは競技を行う「全国市町村交流レガッタ」と別々に開いていたが、今年から同時開催となった。下諏訪町がサミットの開催地となるのは第2回以来、34年ぶりとなる。
今回、北は岩手県、南は鹿児島県から集まり、15市町村は首長が駆け付けた。宮坂徹町長はあいさつで「全国からお集まりいただきありがとうございます。時間の許す限り下諏訪の観光や漕艇場からの景色を楽しんでもらいたい」と歓迎するとともに、「ボート施設を持つ市町村同士、共に良い活用と良いまちづくりにつなげられるよう活発な情報交換を」と呼び掛けた。
会議では、2022年度の事業・会計決算、1市町村の脱退などの報告があった後、「ローイングコースの環境整備」「ボートクラブチームの地域活動・部活動の地域移行」をテーマに、事例紹介・意見交換会を実施。同町が、コース内の水草対策や長野県ボート協会の小中学生向け教室「スワコローイングクラブ」の取り組みなどを紹介した上で、意見を交わした。
30日からは同町の下諏訪ローイングパークを会場に、「第32回全国市町村交流レガッタ下諏訪大会」を2日間の日程で開催。26市町村から市民クルーの111チームが参加し、性別や漕手の合計年齢などで区分した全6部門で順位を争う。