酒蔵5軒巡り味わう 上諏訪街道呑みあるき

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5年ぶりの上諏訪街道まちあるき呑みあるき。国道20号が初めて歩行者天国になり、多くの参加者でにぎわった

諏訪市の酒蔵5軒を巡って日本酒を味わう催し「上諏訪街道まちあるき呑みあるき」が9月30日、2018年10月以来5年ぶりに行われた。酒蔵が立ち並ぶ国道20号を初めて歩行者天国にして実施。待ちわびた日本酒ファン約3000人が参加し、各蔵自慢の地酒やまち歩きを堪能しながら、和やかに交流を繰り広げた。

国道20号沿いの舞姫、麗人、本金、横笛、真澄が一斉に蔵開きをして、各蔵で試飲が楽しめるイベント。1998年から計38回開いたが、参加者の増加で交通安全対策が課題になり、2018年に中止を決めた。20年3月に再開予定だったが、新型コロナウイルスの影響で断念した。

39回目の今回は、上諏訪街道21、諏訪五蔵会、諏訪観光協会、諏訪湖温泉旅館組合、諏訪商工会議所、市で実行委員会を組織。国土交通省長野国道事務所などの協力を得て、諏訪2丁目交差点から元町交差点近くまでの約500メートルを歩行者天国にした。

参加者はJR上諏訪駅前のアーク諏訪でリストバンドを受け取り、寺院や神社、旧家が残る上諏訪地区を歩きながら会場へ。催しは木やりを合図に始まり、五つのプラスチックカップが収まる箱を手に行列をつくり、秋の日本酒「ひやおろし」や大吟醸など各蔵自慢の地酒を味わった。沿線の駐車場では地元飲食店が「郷土のつまみ屋台」を開設。地元の上町、桑原町、角間町もブースを設け、来場者と交流した。踊りを披露するグループもあり、秋のイベントに彩りを添えていた。

福島県いわき市の皆川英人さん(54)は常連で、諏訪の地酒を愛する仲間3人で参加。「ずっと待っていた。車におびえることなく楽しめることがうれしい。夕方の花火も楽しみ」と笑顔を見せた。

開会式で、実行委会長の金子ゆかり諏訪市長は「大いに飲み、歩きながら諏訪を楽しんで」とあいさつ。上諏訪街道21の北澤光彦会長(49)は「歩行者天国で安全が確保できたことは大きな前進。地元の皆さんに恩返しができるよう、諏訪の地酒や魅力を発信していく方法をみんなで考えていきたい」と話した。

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