初期中山道をウオーキング&サイクリング

雨天の中、JR岡谷駅前を出発するウオーキングの参加者
岡谷、塩尻、辰野の3市町でつくる塩嶺王城観光開発協議会は1日、「初期中山道ウオーキング&サイクリング」を開いた。例年開催していた「塩嶺王城パークラインマラソン」の廃止に伴い、初めて企画した。県内外からウオーキングに45人、サイクリングに13人が参加。雨天の中、雨具に身を包み、中山道の歴史を感じながら、初秋の信濃路を楽しんだ。
鳥居平やまびこ公園(岡谷市)、塩嶺高原(塩尻市)、しだれ栗森林公園(辰野町)を結ぶ「塩嶺王城パークライン」を舞台としたマラソンは1999年に始まったが、コロナ禍で中止が続いたことや、競技終了後に参加者がすぐに帰途に就き、観光に寄与していないことなどから、今年6月に廃止を決めた。
同協議会では観光推進に向け塩嶺王城を活用したイベントを改めて模索。中山道の歴史と3市町の食を結び付けた企画を立ち上げた。
ウオーキングはJR岡谷駅前をスタートし、「三沢の一里塚」「小野峠・三沢峠」「楡沢の一里塚」などを経由して、JR小野駅に到達する約10キロのコースで、しだれ栗展望台の昼食では、岡谷の「ミニうな丼」、塩尻の「山賊焼き丼」、辰野の「ソースかつ丼」の中から1品を選んで、味わった。サイクリングは岡谷駅前から日出塩駅に向かう約22キロを走破した。
いずれの参加者も参加賞として3市町の地酒やワイン、銘菓を持ち帰った。松本市から8歳の長女と参加した30代の女性は「マラソンにも参加したことがなく、初めて訪れました。各地のどんぶりが楽しみ。また別の日に違うどんぶりも食べてみたい」と話していた。