心一つに熱唱 清陵高音楽部3年生引退発表会

来場者に思いのこもった音色を響かせる諏訪清陵高校音楽部
諏訪清陵高校(諏訪市)音楽部は1日、3年生の引退発表会を同校中学棟で開いた。部内で新型コロナウイルス感染が広がり、県代表として出場予定だった「NHK全国学校音楽コンクール」関東甲信越ブロック高校の部(9月10日、さいたま市)を辞退した無念から、引退に区切りを付けるために企画。3年生10人は1、2年生16人とともに心を一つにして思いのこもった歌声を会場に響かせた。
同コンクールで披露するはずだった課題曲「鳥よ空へ」と、自由曲「帰郷~混声合唱とピアノのための」のほか、「ほらね」「あの空へ~青のジャンプ」の計4曲を発表した。家族や友人ら100人以上を前に、目に涙をためながらも全力で歌い上げると、目にハンカチを当てる来場者の姿も見られ、会場は大きな拍手に包まれた。
3年生のメンバー紹介も行われた。部長は「いい仲間に出会えて本当によかったし、締めくくりとして機会をいただき、感謝でいっぱい」、副部長は「辞退になるなどハプニングもあったが、それらも含めて僕らの記憶に一生残り続ける思い出になった。最後に人に聞いてもらえてよかった」とあいさつし、幕を閉じた。