9月の諏訪地方 過去最高記録の残暑に

黄金色の穂が実り、収穫する諏訪市四賀小の5年生
太平洋高気圧に覆われて晴れた日が多く、9月の諏訪の平均気温は23・1度と1945年の統計開始以来、最も高くなった。長野地方気象台によると、平年を3・3度も上回る記録的な残暑となった。
県内30観測地点のうち、29地点で月平均気温の過去最高を更新。徐々に秋らしくなるものの、向こう1カ月間は例年より高温になると予想している。
秋晴れとなった2日、諏訪市四賀小学校の近くにある田んぼでは、5年生52人が稲刈りを体験。今夏に見舞われた高温や少雨の影響を受けることなく、一面に黄金色の穂が実った。児童は鎌を使い、もち米「もちひかり」を丁寧に刈り取った。
児童らは収穫を喜び、「たくさん実って良い匂い」。今春の代かきから協力してきた農家の松木文夫さん(72)=同市四賀=は水の管理に気を配ったとし、「豊作だね。色も形も申し分ない」とうなずいた。