伝統「叶結び」 仏法紹隆寺手作りお守り人気

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相談し合いながら2人がかりで作る夫妻

諏訪市四賀の仏法紹隆寺で手作りの縁結びのお守りが参拝客の人気を集めている。「叶結び」という伝統的な装飾ひもの結び方で、地元の篤志家夫妻が手にした人の幸せを願いながら制作している。

地元のお寺を盛り立てたい―との思いで今年1月ごろから作り始めた。叶結びは結び目が表は「口」、裏は「十」の形になる結び方で、縁起が良いとして古くから多用されている。お守りにするにあたっては結び方の本を片手に練習を重ね、さまざまな種類のひもを試して素材を選んだという。

結ぶ手順が複雑なため作業は2人がかり。「しばらくすると忘れちゃって」と苦笑いし、夫婦で相談し合いながら一つずつ丁寧に仕上げている。2人は「受験の合格や就職、結婚などいろんな喜びの縁を結んでくれたら」と話し、同寺の岩﨑宥全住職は「かつてお守りは手作りが常だった。 今でもそれがかなうのが本当にありがたい」と深く感謝。祈とうで仏様のご利益を込め、「夫妻のぬくもりがこもった格別のお守り」として希望者に販売、授けている。

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