駒ケ根署長 重量挙げ全日本マスターズ初V

賞状とメダルを手に優勝を喜ぶ和田直署長
駒ケ根署の和田直署長(56)が、ウエートリフティングの第41回全日本マスターズ選手権大会(9月30日~10月1日、金沢市)で初優勝を果たした。出場したのは、M55カテゴリー(男子55~59歳)の81キロ級。業務後に連日ジムへ通った努力が実を結び、「日々の練習が自信につながった」と快挙を喜ぶ。
高校時代に競技を始め、日本体育大学(東京都)ではウエートリフティング部に所属。卒業後、警察官になってからは趣味で競技を続けた。全国大会で審判員を務める傍ら、「もう一度挑戦してみよう」と2007年以降、本格的に練習を再開。17年には初めて全日本マスターズ大会に出場し、2位に輝いた。

クリーン&ジャークでは100キロのバーベルを挙げた
大会では、両手でつかんだバーベルを一気に頭上まで挙げて立ち上がる「スナッチ」と、いったん鎖骨の高さまで持ち上げ、次の動作で頭上まで挙げて立ち上がる「クリーン&ジャーク」の2種目を行い、最高重量の合計を競う。試技はそれぞれ3回ずつ。挑戦する重さは、他の選手が挑む重量や出来をみながら選手自身で設定できる。
今大会、和田署長はスナッチで76キロ、クリーン&ジャークで100キロを記録。「他の選手の様子をうかがいながら駆け引きして、確実に優勝を狙える試合をした。気持ちの面でも安定していた」と振り返る。
「今後も大会に挑戦し、記録を伸ばしていけたら」と和田署長。「警察は堅いイメージがあるが、趣味で継続する競技で優勝することもできる。地域の皆さんに親しんでもらうきっかけになれば」と期待する。