事故発生時の対応確認 諏訪ICで合同訓練

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諏訪ICの作業ヤード内で訓練に励む参加者たち

ネクスコ中日本八王子支社松本保全サービスセンターは3日、警察、消防と連携して乗用車の衝突事故を想定した合同訓練を諏訪市中洲の中央道諏訪インターチェンジ(IC)の作業ヤードで行った。県警高速隊(佐藤幸男隊長)、諏訪広域消防本部(大槻秀次消防長)などの協力を受け34人が参加し、事故発生時の対応を確認した。

各組織の役割や現場での処理、作業方法、連携などを確認し、円滑で的確な相互協力の構築を図る目的で、隔年で実施している。乗用車2台が接触し、車内に閉じ込められた1人が重傷、2人が軽傷を負ったとの想定。車線がふさがれ、滞留する車両が多く発生したとして、諏訪ICから緊急車両の逆行進入を判断した。

訓練では「ハイウェイ・パトロール」が現場の状況を把握し、関係機関と無線で情報を共有した後、高速隊が先導して緊急車両が現場へ到着。消防職員たちは救助工作車に搭載された油圧救助器具を活用するなどして、開閉不能となった乗用車のドアにジャッキを設置するための隙間を作り、けが人を搬送した。

訓練後の講評で佐藤隊長は「現場と負傷者の状況をいかに把握し、各組織で情報を正しく共有できるかが重要だ」と指摘。大槻消防長は「高速道路という閉鎖空間は特殊で、救助にも訓練が求められる」と訓練の意義を強調した。

同センターは「事故や故障があった際は、路肩やガードレールの外に出るなどして、身の安全を確保してから通報して」と呼び掛けている。

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