諏訪湖ワカサギ釣り安全に シーズンへ祈願式

安全祈願式でワカサギ釣りの無事故を願う関係者ら
諏訪湖のワカサギ釣りの本格シーズン到来を前に、無事故を願う安全祈願式が3日、諏訪市高島のRAKO華乃井ホテルであり、諏訪観光協会や諏訪湖釣舟組合などの関係者12人が出席した。魚影は薄いが「脂乗りがよく大きい」とし、新型コロナ5類移行から回復傾向にある観光のさらなる活性化に期待を込めた。
祈願式は69回目。八剱神社の宮坂清宮司の祝詞に続いて観光や漁業、行政関係者が玉串をささげた。諏訪観光協会の佐久秀幸会長は「コロナ禍のダメージも若干癒え、諏訪湖の観光もにぎわいを見せてきた。ワカサギがたくさん釣れて、多くの方にお越しいただけたら」と述べた。
釣舟組合(6店舗)の中澤滋組合長(63)によると、残暑で水温が下がらず、例年より釣果の上がる時期は遅れているという。水温が15度を下回ると、餌をよく食べるようになるという。
県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)が7月24日に行った魚群探知機を用いた調査では、今年の資源量は昨年同時期の半分程度と推定される。中澤組合長は「脂の乗りがよくて大きく、ポテっとしている。大きい方が針が掛かりやすく餌をよく食べるため、釣りが楽しいものになるのでは」と期待した。
各店舗では9月中旬から下旬に掛けて営業を開始した。中澤組合長は「コロナ禍から一気に復活させることは難しいが、家族連れで楽しんでもらえたら」と話している。