協力隊派遣国の料理を 9日から大使村まつり

市内飲食店が提供するJICA青年海外協力隊派遣国の料理メニューが載る「こまがね大使村まつり」のチラシ
「第5回こまがね大使村まつり」が9日から、駒ケ根市内で開かれる。市内飲食店が国際協力機構(JICA)青年海外協力隊派遣国の料理を提供し、食を通じた異文化交流を進める。最終日29日には伊南4市町村の国際交流イベント「第30回みなこいワールドフェスタ」の「こまがね国際広場」でも料理を販売し、在日大使や元協力隊員と交流できるブースも設ける。
JICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所(同市)や、青年海外協力協会(JOCA、本部・同市)など地域にある国際関連の資源を生かした「大使村構想」に基づく取り組みで、2018年に第1回を開催。コロナ禍の開催見送りを経て昨年復活した。市やJOCAなどでつくる駒ケ根国際交流事業実行委員会の主催。
元隊員が派遣国で教わった「ローカルなレシピ」を基に再現した各国の料理が17店で提供される。モルディブ、カメルーン、フィリピン、ナミビア、チュニジア、ガーナ、エクアドル、モロッコ、ベトナム、ドミニカ共和国、ネパール、メキシコ、セルビア、ベネズエラ、ブラジルの15カ国の料理が味わえる。
29日には同市中央の市街地で展開する国際広場にブースを出店。13店が再現した各国の料理を銀座通りで販売するほか、在日大使らと文化交流するブースを広小路商店街に設ける。2カ国の大使を招く予定。時間は午前11時から。
地元飲食店が提供する世界の料理を楽しむ同企画は昨年のまつりで新たに始めた。実行委事務局の市企画振興課によると、まつり以降、企画の料理を通常メニュー化した店もあるといい、「協力隊訓練所があるまち」として市内に異国の料理を提供する店が増えることを期待している。
店やメニューの詳細は市公式ホームページに掲載中。問い合わせは同課(電話0265・83・2111)へ。