インタビューの心得本紙記者らに学ぶ 向陽高

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疑似体験を楽しみながらインタビューの心構えを学ぶ向陽高生ら

下諏訪向陽高校(下諏訪町)は5日、1年生(142人)の総合的な探求の時間で、長野日報社など地元新聞社2社の同町担当記者らを招いた授業を開いた。記者らが講義や実演を通じて、インタビューをする際の心構えやポイントを紹介。生徒もインタビューを疑似体験し、話を引き 出す力を高めて円滑なコミュニケーションを取るための方法を実践的に学んだ。

同校は地元企業を通じて地域への理解を深めるとともに、創造力や企画構成力などを生徒に身に付けてもらおうと、1年生を対象にビジネスプラン作りの授業を行っている。プラン作りの参考にするため、19日に岡谷市で開催される「諏訪圏工業メッセ2023」で各社の仕事内容などを質問して聞くほか、11月21日には松本市や上高井郡小布施町を訪れて現地調査を予定している。

それに先立ち、初対面の人へのインタビューの方法を学ぶとともに、社会に出てからより必要となるコミュニケーション能力を高めようと、今回の授業を企画した。

授業では、講話を交えつつ、生徒が3人一組となり、好きな食べ物などをテーマに質問し合った。最初は言葉に詰まって戸惑う生徒も多く見られたが、長野日報社諏訪湖総局で下諏訪町を担当している山本雄太記者(37)から「だれが・いつ・どこで・なにを・なぜ・どのように(5W1H)の観点から質問をすると、会話を深めたり広げたりできる」などとアドバイスを受けると、スムーズに話を引き出していた。

山本記者は「インタビューする時は相手の気持ちを考えることが大切。喜怒哀楽の感情を相手に合わせて」などと話し、「この授業だけでなく、これから新しく出会う人と話す際にも役立ててほしい」と呼び掛けた。生徒の一人(15)は「5W1Hで質問をすれば、スムーズに質問ができることが分かった。本番に生かしたい」と話していた。

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