畑一面桃色の花盛り 赤そばの里見頃 箕輪町

濃いピンク色の花が一面に広がる赤そばの里
「赤そばの里」として知られる箕輪町上古田の赤ソバ畑で、濃いピンク色の花が盛りを迎えた。広さ約4・2ヘクタールの畑一面を桃色に染める花風景に、県内外から詰め掛けた観光客たちが息をのんで見入っている。
畑に植わるのは、ヒマラヤ原産の改良種「高嶺ルビー2011」。管理する住民有志グループ「古田の里赤そばの会」によると、今年は記録的な猛暑や少雨が影響してか、一部は発芽せず種のまき直しを余儀なくされた。観光客の受け入れを始めた16日時点で色合いの薄い花が目立ったものの、ここ1週間の朝晩の冷え込みにより、ぐっと赤みを増したという。天候次第だが今月半ばごろまでは楽しめそう。同会は8日までの祭り期間中、農産物の販売や打ちたてそばの提供を行う予定だ。
農地の荒廃化を防ぐため、前身団体時代の1997年から赤ソバの栽培を開始し、町を代表する観光地へと成長させた同会。押野光会長(72)は「赤ソバの花とともに、自然豊かな景観を楽しんでもらえれば」と期待している。