小学生お仕事体験 来月諏訪市でイベント

仕事体験イベント「ハロー!キッズタウンかみすわ」への参加を呼び掛ける実行委メンバー
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諏訪市の母親有志らでつくる「ハロー!かみすわマミーズ」などの実行委員会は11月18日、市内の小学生にJR上諏訪駅周辺で仕事体験をしてもらう「ハロー!キッズタウンかみすわ」を開く。飲食店員や大工、ネイリスト、新聞記者などが体験できる18ブースを開設。古紙から作った手帳を使い、記帳や納税、給料での買い物まで体験する。働くことの意義を知り、環境意識や郷土愛を育む1日にしてもらう考えだ。
昨年度のプレ開催を経て規模を拡大し、今年度から本格開催に切り替える。舞台は駅前交流テラスすわっチャオと上諏訪駅前通り商店街。すわっチャオには、仕事内容や体験時間などの情報を入手できるハローワーク、1回の仕事体験ごとに住民税・環境税を納める市役所、銀行コーナーを設ける。
仕事体験には、カクテル風ジュースを作るバーテンダーも。医師や警察官の仕事もできる。駅前の”顔”として長く愛されたまるみつ百貨店にちなんだ「デパート丸光」が登場。仮想通貨・ハロー(給料)で文房具や玩具、リサイクル品などが購入できる。諏訪実業高校と上諏訪中学校の生徒が運営に協力する。
今回用いる「キッズタウン手帳」は、夏休み前後に市内6小学校で回収した古いお便り(学級通信)が原料。セイコーエプソン開発の乾式オフィス製紙機ペーパーラボを導入する市役所に持ち込み、水を使わずに生み出された再生紙で作製した。資源循環型手帳には労働や納税の記録、銀行通帳、住民票の機能を持たせる。エプソンは当日、紙の再生を学んでもらう「再生紙スクール」を開業。新聞の体験は長野日報社が担当する。
午前と午後の部に分け、定員は各80人。参加費1000円。早めの申し込みを呼び掛けている。実行委員長の清野良江さんは「社会の仕組みに加え、地元の人、店、諏訪の魅力を知ってもらう場にもなれば」と期待している。