運搬・加工、食べ比べ 伊那でノーリンピック

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チェーンソーで丸太を水平に切る林業レースの参加者ら

農林業をテーマにしたスポーツの祭典「ノーリンピック」(実行委員会主催、伊那市後援)が7日、同市横山の鳩吹公園で開かれた。市内を中心に約70人が参加。同市の農林業にちなんだ3種類の競技を行い、楽しみながら農林業への理解を深めた。

ノーリンピックは昨年8月に市が開いた、農林資源を活用した新しいアイデアを生み出すイベント「農村インポッシブル」の際に、滋賀県守山市の会社社長、山崎いずみさん(39)らが発案。今年3月にプレ大会を実施し、競技をバージョンアップして今大会を開催した。競技は林業障害物レースやチェーンソーの組み立て、丸太の水平カットを組み込んだ3人一組のチームで行う「林業レース」、伊那市の米5種類を食べ比べ味を当てる「利き米グランプリ」、5種類のリンゴを食べ比べて品種を当てる「リンゴ食べ比べ選手権」の3種類を行った。

林業レースではアマチュアとプロに分かれ、プロレースには林業関係者らでつくる3チームが参加。参加者は長さ4メートル、直径約24センチ、約70キロのスギの丸太を、とび口を使って転がしながら障害物を越えて運び、チェーンソーを組み立て、チェーンソーとのこぎりで水平に切り、丸太を担いでゴールテープを目指した。

他チームと3分以上の差をつけ、8分台でゴールした「にこにこおじさんず」チームの菅沼賢太さん(43)は「いろいろな交流も生まれて楽しかった。林業関係以外の人と関わりが持てるので、林業に興味を持ってもらえるきっかけになるのでは」と期待した。

山崎さんは「農林業と遠い生活をしている人にも地元の農林業や木、お米のことを知ってもらいたい。子ども向けの競技を加えるなど、内容をより良くして継続していければ」と話した。

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