褒める指導、小学生バレー 益子さん招き大会

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試合を終えた監督、選手に声を掛ける益子直美さん

「監督が怒ってはいけない大会」と題した小学生バレーボール大会が7日、茅野市総合体育館で開かれた。元バレーボール女子日本代表の益子直美さん(57)が中心となって全国で展開している大会で、県内では初開催。益子さんが見守る中、選手も指導者も笑顔で試合を楽しんだ。

順位をつけないリーグ戦方式で1チーム3試合ずつ行った。大会は指導者が怒った場合、「×」マークがついたマスクを着用するのがルール。益子さんは「監督さんにはたくさん褒めてとお願いしてあります。もし怒ったら私に報告してください」と選手に呼び掛け、試合中はベンチを見回りながら監督やコーチの様子をチェックした。

「これまで褒める指導をしてこなかった」というベテラン監督も、この日は選手一人ひとりの良かったプレーを書き留めて「褒める指導」に挑戦。得点が決まるたびに、益子さんに促されてガッツポーズをしたり、ハイタッチを交わしたり。その姿に選手たちも盛り上がり、笑顔でコートを駆け回るなど伸び伸びとプレーした。

「自分は監督に褒められたことが一度もない。だから自信を持てなかった」と益子さん。怒りを伴う指導は子どもたち心の成長を妨げ、考える機会を奪うとし「褒めて認めて一緒に喜んであげれば、楽しくなってもっと頑張ろうという気持ちが生まれる。この大会が指導者の意識を変えるきっかけになればうれしい」と話していた。

男女小学生チーム「GODERE(ゴデレ)」代表で、 実行委員長として開催準備を進めてきた宮﨑和浩さん(37)=諏訪市四賀=は「子どもたちが楽しく、伸び伸びとスポーツに取り組める環境づくりの第一歩。さらに賛同者が増えて輪が広がれば」と期待。実行委では来年以降も大会を継続していく予定という。

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