飯田線沿線に親しんで 来月エクスカーション

「JR飯田線エクスカーション」への参加を呼び掛ける関係者
上下伊那地方の自治体などで組織するJR飯田線活性化期成同盟会は11月18日、飯田線に親しんでもらうイベント「JR飯田線エクスカーション」を開く。秘境駅として知られる下伊那郡泰阜村の田本駅の周辺約10キロを歩き、沿線地域の歴史や文化に触れる。定員は先着30人。同4日まで参加者を募集している。
当日は午前9時40分温田(ぬくた)駅(同村)着の電車で各自集合し、同駅を10時ごろ出発。駅対岸の阿南町に向かい、下伊那最古の道祖神が残り茶の栽培が盛んだった集落を通る。天竜川に架かるつり橋「竜田橋」を渡り、物流で栄えた竜東線の跡を歩き、断崖と天竜川に挟まれた田本駅を目指す。昼食後は村立学校美術館や旧家、廃校を利用したこんにゃく作りの作業場などに寄り、温田駅に戻る。午後4時54分発の電車に合わせ解散となる。
参加条件は上下伊那在住の15歳以上で、未成年者は保護者同伴。参加費は昼食弁当付きで1000円(税込み)。往復の電車代は各自の負担。飲み物、おやつ、着替え、帽子、レインコート、タオルなどを持参し、登山靴または運動靴で参加する。雨天決行。最少催行人員は15人。
飯田線への関心を高め、利用促進を図るイベントの第4弾。同会事務局の駒ケ根市企画振興課によると、「また参加したい」との声が寄せられるなど参加者からは高い満足度を得ている。今回は泰阜村を主な開催地に、断崖絶壁にあり「車では行けない」(同課)秘境駅の田本駅とその周辺地域を取り上げる。
参加希望者は申込書に必要事項を記入し、南信州観光公社にファクスまたは郵送で申し込む。同公社公式ホームページ(https://www.mstb.jp/)からも申し込める。問い合わせは同公社(電話0265・28・1747)へ。