「高遠城の戦い」ショーに もみじ祭りで初演

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「高遠城址もみじ祭り」でイベントショーを披露する出演者

伊那市観光協会は、戦国時代に武田氏と織田氏が戦った「高遠城の戦い」を題材にしたイベントショーを制作し、同市高遠町の古戦場、高遠城址公園で開く「高遠城址もみじ祭り」(28日~11月5日)で上演する。侵攻する3万の織田軍に対し、わずか3千の手勢で最後まで戦い抜いた武田信玄の五男、仁科五郎盛信とその忠臣たちに焦点を当てた歴史エンターテインメントショー。観桜期以外にも誘客を図る観光素材として活用を考えている。

今年3月に同公園内で実施した「劇場型歴史探訪ツアー」で披露した寸劇が好評だったことから、年間を通じて高遠城の歴史やその魅力を発信する新たなイベントショーを企画。市内外の演劇経験者ら10人の協力を得て、約15分のショーをつくり上げた。
 タイトルは「高遠 The Greatest 城 man」(ザ・グレイテストジョーマン)。1582(天正10)年3月、迫りくる織田軍に対して孤軍奮闘し、壮絶な最期を遂げた仁科五郎盛信の人物像を描いている。

企画、脚本は市観光協会の丸山舞さん(38)が担当。「お城と歴史を目的に高遠へ足を運んでもらえたら」とイベントショーを立案し、演劇経験者に出演を依頼して9月から練習を重ねてきた。

「もみじ祭り」期間中は28日の午前11時と11月3日の午前11時、午後2時30分からの計3回、同公園内の二の丸でショー(無料)を披露する。丸山さんは「高遠は桜ともみじだけではない。主君のために情熱を傾けた人たちがいることをこの場で感じ取ってもらえたら」と来場を呼び掛けている。

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