死別した子思いキャンドル製作 14日茅野で

ベイビーロスアウェアネスウイークに製作するキャンドルを手にする半田代表
家族や大切な人を亡くした人にカウンセリングを行う「グリーフケアこころ」(茅野市豊平、半田晴奈代表)は14日午前9時30分から、死産や流産、堕胎、子どもの死を経験した家族がお別れをした子どもに思いを寄せ、キャンドルを製作する会を同市豊平の心光寺で行う。亡くなった子どもに宛てる手紙も受け付ける。ベイビーロスアウェアネスウイーク最終日の15日に世界中で行われるキャンドルに火をともす運動で活用してもらう。
10月9~15日の同ウイークは、亡くなった子どもとその家族に思いを寄せる国際的な啓発の1週間。最終日は世界中の国々がそれぞれの時間で午後7~8時に明かりをともし、その光で世界をつなぐ。
遺族の心のケアに取り組む半田代表(43)は昨春、赤ちゃんとの別れを経験した働く女性をサポートする団体の代表者と会い、同じ経験をした親たちが大切な赤ちゃんへの思いと向き合う機会を諏訪地域でつくりたいと思った。キャンドルの製作会は昨秋初めて行った。参加者は少なかったが「こうした場があることを知らない人は、この地域にまだまだ多いと思う。活動を絶やしたくない」と今年も実施する。
当日は午後3時まで。子どもが好きだった色、もし産まれてきたら着せてあげたかった服など思い入れのある色のキャンドルを作る。材料費は500円。定員は25組程度。子どもへの思いを書いた手紙は同寺で無料で供養する。成人後のわが子に先立たれた親も参加できる。
半田代表は「当事者同士だから分かち合えることもある。普段は忙しい毎日を過ごしているかもしれないが、キャンドルを作っている間はお別れした大切な子どものことだけを考える時間にしてもらえれば」と話していた。
問い合わせは半田代表(電話080・6933・3401)へ。