「縄文の深呼吸」22日 原村「阿久の森」で

来場者にプレゼントする折り畳み式の座布団(右)などを手にする原村職員
原村と村教育委員会は22日午前9時30分~午後0時30分、縄文文化に親しむ催し「縄文の深呼吸」を同村柏木の国史跡「阿久遺跡」内にある公園「阿久の森」で開く。今年で3回目だが、初めて原中学校吹奏楽部の演奏や原短歌会の展示も行い、より地元密着で楽しめるよう趣向を凝らした。
縄文時代前期の集落や祭祀場とみられる阿久遺跡。村内唯一の国史跡に訪れてもらおうと催しを開く。
当日は午前9時40分から西アフリカの打楽器「ジャンベ」の演奏に合わせて、キモトリエさん=茅野市=が縄文の舞を踊る。同10時5分からは劇団ムカシ玩具の舞香さん=下伊那郡阿智村=が一人芝居を披露。縄文土器の文様にも描かれているフクロウやカエルを語る、北海道のアイヌ民族の物語を演じる。同11時30分からは昨年に続いて石川真依子さん=原村=の書道パフォーマンスを行う。
会場の森の中では、有志でつくる原短歌会の会員が縄文を思いながら詠んだ短歌を展示するほか、土器の文様を描いて楽しむバングル(腕輪)作りなども体験できる。原中の特別支援学級「高空学級」の生徒が手作りしたキャンドル、村職員が阿久の森の間伐材で作った置き時計などの販売もある。
正午からは遺跡周辺のごみ拾いをした後、村内遺跡から出土した土器などの収蔵庫を公開する。村教委文化財係は「阿久遺跡は復元されておらず、整備が遅れている。アピールできれば」とする。
入場無料。雨天時は村社会体育館で開く。来場者には数量限定でオリジナルの折り畳み式の座布団を贈る。問い合わせは同係(電話0266・79・7930)へ。