人形浄瑠璃文楽に親しむ 清陵中でWS

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ワークショップで人形を操る諏訪清陵高校付属中の生徒たち

諏訪清陵高校付属中学校(諏訪市)で11日、伝統芸能「人形浄瑠璃文楽」に親しむワークショップ(一般社団法人大昔調査会主催)があった。子どもたちに日本の伝統文化に触れてもらおうと企画。1~3年生240人を前に、人形遣いらが江戸時代の文楽衣装を再現した人形を操り、魅力を伝えた。

人形浄瑠璃文楽座(大阪市)のメンバーが実演を交え、操作方法や仕組みについて解説した。披露した人形は、日本茜と藍で染めて江戸時代の衣装を再現した人形「八百屋お七」。声で物語を表現する太夫、情景を音色で表す三味線の紹介もあった。

体験では代表生徒が3人一組となり、1体の人形を操った。頭、手、足を分担して動かし、顔を下げたり歩き回ったり。演者の技術や苦労に触れ、「思ったりより重くて大変」との声が上がった。

ワークショップに続いて、演目「伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓(やぐら)の段」を鑑賞。学友会長で3年の生徒は「人間が中に入って演じているような細かな動きだった。誇るべき日本の伝統芸能であり、魂を感じた」と話した。

髙見俊樹理事長は「ネットではなく、生の舞台で演者のしぐさや熱気を感じ取ってほしい」と願っていた。

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