高遠の献立ブロック代表に 学校給食甲子園

甲信越・北陸ブロック代表に選ばれた伊那市高遠町学校給食センターの献立
地元食材を使った給食の栄養バランスやおいしさなどを競う第18回「全国学校給食甲子園」(NPO法人21世紀構想研究会主催)の3次審査の結果が12日に公表され、伊那市高遠町の小中学校3校に給食を提供する同市高遠町学校給食センターの献立が、甲信越・北陸ブロックの代表に選ばれた。同センターは全国6ブロックの代表23件をさらに絞り込む4次審査に進む。
同甲子園は2006年度から年1回開かれている学校給食の全国大会。今年は全国から1079件の献立が寄せられ、1次審査で202件、2次審査で59件、3次審査でブロック代表の23件に絞り込まれた。
同センターの献立は栄養教諭の渡辺真理子さんが考案したもので、高遠中学校の生徒が育てている地元在来品種のトウガラシ「芝平なんばん」を使った「つくねのゆずこしょうだれ」をメインに「かぼちゃと糸寒天のレモン和え」「とうふのすまし汁」など5品。9月の給食で児童生徒に提供されている。
同甲子園審査委員会は、3次審査通過の献立を「全体的に主食、主菜、副菜、汁物の形態も整っており、食育の効果的な教材として期待できる内容」と評価。渡辺さんは「地域と学校の連携が献立を通して伝わったのかもしれない。周りの方々のおかげで残ることができた」と感謝している。
4次審査の結果は26日に発表予定。12月の最終審査で優勝献立や特別褒章などが決まる。