東北復興を支援 岡谷に期間限定でかき小屋

レイクウォーク岡谷の駐車場に開店したかき小屋
岡谷市銀座の商業施設・レイクウォーク岡谷の駐車場に13日、期間限定でかき小屋「牡蠣奉行」が開店した。地域活性化と東日本大震災の復興支援として、宮城県石巻産のカキを特別価格で提供。初日から多くの人が訪れ、バーベキュースタイルで、旬のカキを味わっていた。11月19日まで。
震災後に販売不振に悩まされていた宮城県石巻市の養殖業者らを支援しようと立ち上げた「かき小屋実行委員会」が2012年から全国各地で開いている。岡谷市では初開催。石巻産の殻付きカキ1キロ(7~8個)を通常は1320円のところ、約半額の660円で提供。ポリバケツ入りの3キロもある。ホタテや赤エビ、イカなどの海鮮のほか豚串、フランクフルトなどの肉系もある。飲み物はアルコール類やソフトドリンクがある。
かき小屋は好きな食材を自分で取るビュッフェスタイルで、会計後に店内の炭火で焼いて食べる。かきご飯とカキフライはテークアウトできるが、その他の食材は持ち帰れない。食材のほかに炭代1人390円(小学生以下は無料)がかかる。
岡谷市内から訪れた60代の夫婦は「カキが大好き。殻ごと焼いて食べたことはなかったが、新鮮でおいしい」と笑顔を見せていた。実行委員会の星野穣久さん(43)は「原発処理水の風評被害もあり、東北の漁業関係者は厳しい。食べることで支援につながれば」と話していた。
営業時間は午前11時~午後9時だが、カキがなくなり次第終了。期間中は無休だが、荒天時は中止する場合もある。予約はできない。