卒寿の女性5人 初の「七宝、彫金展」

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いずれも90歳を迎えた女性5人による初めて作品展。矢島京子さん、芝野靜子さん、丸山悦子さん、今井寿子さん、北野安江さん(右から)=諏訪市のアートプラザ1〇8岩谷画廊第2ギャラリー

いずれも90歳を迎えた諏訪地方の女性5人が、半世紀近くにわたってライフワークとしてきた初めての「七宝、彫金展」が13日、諏訪市末広のアートプラザ1〇8岩谷画廊で始まった。額装、立体、平面作品など大作から小品まで200点余を発表。長年にわたって取り組んできた5人の足跡を記す記念展となっている。17日まで。

5人は岡谷市の今井寿子さん、芝野靜子さん、丸山悦子さん、諏訪市の北野安江さん、矢島京子さん。かつてJR上諏訪駅前にあった丸光百貨店が企画した、友の会七宝講座生。彫金・七宝作家の宮坂正木さんに指導を受け、宮坂さんが亡くなった後は「学び合う仲間」「互いが指導者」として研さんを深めた。卒寿を迎えた今も「年齢を重ねるほどに両分野とも奥が深いことを実感。宮坂先生のように丁寧で美しい仕上がりが目標」と、生涯現役を目指している。

展覧会は数年前から計画し、節目展として実現した。近作をはじめ、初期の作品も紹介。額装の中には13パーツを組み合わせ、枯れ木や赤トンボなどを描いた県展出品作、七宝「茜さす」、七宝と彫金を組み合わせた飾り皿「宇宙へ」、浮世絵「東海道五十三次」を基に制作した七宝などの大作から、ネックレス、イヤリング、指輪などのアクセサリー、小物入れなどもある。

訪れた人は「七宝の小さなアクセサリーが、焼く工程だけでも10回余あることを知った」「彫金は銅板や銀板をたたき出してほんの少しずつ形を作り、気の遠くなる作業を繰り返して仕上げる」と聞き、時間をかけて鑑賞。

「北野さんと病院で友達になり、鏡をもらった」という同市の市川素子さんは、「初めて作品群を見て驚いた。精魂込めて作られている様子に圧倒された。とても90歳の方の手仕事とは思えない」といい、「記録に残したい」と愛用のカメラで撮影していた。

5人は「大きな作品を動かすことも難しくなってきたが、仲間や周囲の協力で開催できた。ぜひ、この機会に見てもらえたらうれしい」と話している。

開催時間は午前10時~午後6時(17日は同5時まで)。

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