2023年10月16日付
秋のスポーツシーズンを迎えている。運動会や校内マラソン、強歩大会など”走る”行事が多い時季。長野県は以前からマラソンや駅伝熱が高く、市民ランナー、愛好者が多い▼5月の新型コロナ「5類」移行や「新しい生活様式」が定着しつつある中で、コロナ禍前とほぼ同規模でのマラソン大会の開催などスポーツイベントの再開にうれしさを覚える。本格的な駅伝シーズンの到来も間近である▼来年1月の大会が100回記念となる東京箱根間往復大学駅伝競走。その予選会が14日に行われた。全国の大学に門戸を広げた今回は過去最多57校(関東以外は11校)が参加し、本大会の出場13枠を争った。長い歴史を誇り、正月の風物詩として定着している箱根駅伝。関東以外の大学の出場権獲得はなかったが、全国の学生ランナーに向けた新たな取り組み。賛否はあるだろうが個人的には歓迎した▼愛好者でつくる「岡谷やまびこ走友会」は今年、1993年の創設から30周年の節目を迎えた。「健康つくりのためのランニングを通じて、心身の健全な発達を目指す」を目的とする同会。健康増進のために、親睦を深めながらウオーキングやランニングに取り組んでいる。「仲間と無理なく」。長きにわたって続いている理由だろう▼スポーツは見る側もする側も「楽しむ」ことができる。大なり小なり、どんな大会も同様だ。親しまれているゆえんである。