歌の道研さんを 赤彦文学賞、新人賞の授賞式

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島木赤彦文学賞を受賞し、宮坂徹町長(左)から賞状を受け取る山中さん

島木赤彦研究会(髙橋克会長)は15日、「第25回島木赤彦文学賞」と「第23回島木赤彦新人賞」の授賞式を下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館で行った。団体では短歌結社「冬雷」の代表、大山敏夫さん(76)=川越市=に、個人では山中律雄さん(65)=秋田県にかほ市=に文学賞を、吉田直久さん(62)=横浜市=に新人賞をそれぞれ贈り、歌の道の研さん、研究をたたえた。

赤彦の文学的功績を顕彰し、短歌の創作や研究、評論などで優れた業績を上げた個人または団体に贈る表彰。会員からの推薦を受けて第一次選考を行い、選考委員6人による第二次選考を経て9月に受賞作を発表した。授賞式では髙橋会長が各受賞作の評価点などを講評した。

団体への表彰は今回が初めて。「冬雷」は1962年に木島茂雄氏が創立し、以来61年にわたり活動しているアララギ系短歌結社。代表の大山さんは「赤彦は雑誌『アララギ』を立て直した人。その文学賞を受賞したことは団体として喜ばしい。これを機にますます雑誌運営に力を尽くしたい」と述べた。

山中さんは歌集「淡黄」で受賞した。短歌結社「運河」の代表。受賞を受け「写生を徹底する方法は今後も変わらない。機知に富んだ面白さではなく、思いの深さに心を傾けてこれからも頑張りたい」と語った。

新人賞の吉田さんは短歌結社「国民文学」に所属し、歌集「縄文の歌人」で受賞。「今後とも赤彦氏の写生に影響を受けながら歌作りに励みたい」と述べた。

赤彦研究会は2021年に50周年を迎えた。同日はコロナ禍を経て完成した「五十周年記念誌」の配布もあった。

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